『成瀬は天下を取りにいく』は滋賀県大津市膳所が舞台の”成瀬あかり”を取り巻く物語です。
2024年の本屋大賞を受賞し、より一層の盛り上がりを見せる『成瀬は天下を取りにいく』。
読書していると、九州で育った僕にはわからない関西や滋賀県の”ローカルネタ”や”これってなんだろう？”という小ネタが散りばめられていました。
本記事では『成瀬は天下を取りにいく』をより”100倍”楽しむための小ネタの補完情報を集めました。
下記の通りです。
小ネタを知り、より解像度高く『成瀬は天下を取りにいく』を読書してみましょう！！
■西武ライオンズグッズ
西武ライオンズのユニフォームを着て、夕方のテレビ番組に映り込む”成瀬”と”島崎”は様々な西武ライオンズグッズをもらっています。【 】内はもらった日付。
- 西武ライオンズの青い野球帽【8/14】
- 青いリストバンド【8/17】
- 2人を描いたファンアート【8/24】
- 西武ライオンズのマスコット（レオ？）のぬいぐるみ【8/25】
- 西武ライオンズのタオル【8/31（最終日）】
ユニフォームとミニバットは自前のモノですが、その他のグッズはテレビ視聴者にもらっていますね。
これだけ西武ライオンズグッズが揃えば、いつでも西武ライオンズの応援にいけそうですね。
■西武大津店44年のあゆみ展
8月14日に西武大津店44年のあゆみ展の描写があります。
どんな様子だったのか、下の記事や動画で伺い知ることができます。
西武大津店44年のあゆみ展がわかる記事 ▶ しがトコ （記事のリンクです）
西武大津店44年のあゆみ展がわかる動画 ▶ のんびり京都 TRUE KYOTO（YouTubeにジャンプ）
しがトコさんの記事やのんびり京都さんの動画を見ると、いまはなき西武大津店の歴史や建物の雰囲気を知ることができます。のんびり京都さんの動画では、最終営業日のシャッターが閉まる瞬間まで撮影されています。
閉店に詰めかけた皆さんの拍手や”ありがとう”と感謝の言葉の中、閉店するデパート西武大津店。
本当に地元の方に愛されたデパートだったのがわかります。
そして、この西武大津店”愛”から『成瀬は天下を取りにいく』という名作が生まれたのでしょうね。
■西武栗山のホームラン
P26ページに描写のある西武ライオンズ栗山選手のホームランはこちら↓
■成瀬がおもしろいと思った漫才
成瀬は、おもしろい漫才を見て自分もM-1に出場したいと思うようになりました。
その成瀬を衝き動かした漫才はこちら↓
■島崎の母が涙した漫才
島崎の母はM-1グランプリ2004年”アンタッチャブル”のネタで笑いすぎて涙を流しました。
アマゾンプライムで過去のM-1グランプリを視聴することができます。
アンタッチャブルの”彼女の父親のもとへ結婚の挨拶に行くネタ”は開始77分から観れます。
■ゲームボーイとテトリス
1989年末、西武大津店の大階段でゲームボーイのテトリスで遊んでいたマサル・タクロー・ケイタたちは、些細な事で揉めてしまいます。揉め事のしこりは30年近く消えないものとなりました。
ゲームボーイは1989年4月21日に任天堂が発売した携帯ゲーム機です。懐かしい。
テトリスは1989年6月14日に発売されたゲームボーイ用ソフトです。これまた懐かしい。
■さだまさしとケニア
馬場小学校の同窓生”安田”が”さだまさしさんの曲に感銘を受けてケニアを訪れ移住した”旨の描写があります。
そのさだまさしさんの曲は「風に立つライオン」です。
この曲を、基にさだまさしさんは小説『風に立つライオン』を執筆し、映画化もされています。
ひとつの曲から色々なドラマが生まれていますね。
■ちはやふる
成瀬は班活動でかるた班に入る為、春休みに競技かるた漫画「ちはやふる」を全巻読み、予習していました。
高校の半活動を見越して春休みに既に事前予習をはじめている成瀬。さすがです。
■おおつ光ルくん
大津市観光キャラクター『おおつ光ルくん』。
2009年（平成21年）2月18日に大津市観光キャラクターに任命、2月24日に特別住民登録をして大津市民になったそうです。
上の画像が『おおつ光ルくん』です。字面で想像していたより可愛いキャラクターですね。
成瀬は東京大学のオープンキャンパスに「おおつ光ルくんのトートバック」を提げてきていました。
■ミシガン
ミシガン（上の写真）は琵琶湖を周遊する観光船です。
成瀬が”巻き込まれたら即死”と懸念していた赤い外輪。外輪で動く船は世界的にも珍しいようですね。
ミシガンクルーズで琵琶湖周遊してみたくなりました。▶琵琶湖汽船（料金・時刻表）
■びっくりドンキー
成瀬は小さい頃からチーズバーグディッシュしか頼んだことがない。凄いこだわり。
■成瀬と島崎の誕生日
P182に成瀬あかりと島崎みゆきが初めて出会った2006年12月の場面があります。
そこから察すると、成瀬の誕生日は５月、島崎の誕生日は１２月と推察されます。
”ありがとう西武大津店”は７月末〜８月末のエピソードなので、成瀬・１４才、島崎・１３才の夏だったことになりますね。『ゼゼカラ』結成時も同じ年齢ですね。
■聖地巡礼
『成瀬は天下を取りにいく』の聖地巡礼地については下の記事にまとめています。
まとめ
『成瀬は天下を取りにいく』をより”100倍”楽しむための小ネタの補完情報を下記の通り集めてみました。
気に入った作品は、何度も何度も読みたくなります。（僕にとっては『成瀬は天下を取りにいく』。）
そんな時は”小ネタ”も把握して読書すると、また違った味わいで作品を楽しむことができます。
本記事が皆さんの読書の補助になれば幸いです。
『成瀬は天下を取りにいく』の登場人物相関図は下の記事でまとめています。
続編『成瀬は信じた道をいく』の小ネタは下の記事でまとめています。
最後までご覧いただきありがとうございました。それでは、またお会いしましょう。
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